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メンテナンス事例【道具立て】

FUTAGAMIの「道具立て小」のユーザー様からメンテナンスのご依頼をいただきました。

今回はユーザー様からのご要望で、当社で一度製品をお預かりした上でメンテナンスを行いました。

 

  
左)メンテナンス前

使用に差し支えはなく良い味が出ています。

 

右)メンテナンス後

黒ずみや汚れも取れて、均一な輝きが見て取れます。

使っている環境に応じた真鍮製品の変容を私たちは「熟成」と呼んでおり、その変化を良いことと捉えています。ですが、キッチンツールでは、水気・湿気のある場所で使用すると大きな表面の変化が見られることがあります。

 

今回は「少し表面が光っても良いので、磨いてほしい」とのオーダーがあり、新品時の落ち着いた真鍮鋳肌仕上げとは違うアプローチでメンテナンスを施しました。

 

【今回のメンテナンスについて】
◎側面:色の変容が激しい側面は、真鍮のブラシで磨くなど、切削をせずに表面の薄い被膜を剥がすようなイメージ。

本来道具立てでは鋳肌仕上げを行っており、無垢の真鍮鋳肌でフィニッシュとしていますので、側面に磨きのような作業は行いませんが、ご要望もあったため、テクスチャを痛めずに磨く方法を取りました。
  

 

◎底面:底面の削り部分はロクロ加工を再度行いました。これは一枚皮を剥くようなイメージで切削しますので、新品同様な状態です。
底面に貼り付けているクッションゴムも外して新しいものに付け替えています。1mmにも満たない表面を薄く剥いだ程度ですので、打刻してあるFUTAGAMIロゴは綺麗に残ります。
  

 

  

 

◎内側:内側の錫メッキ部分については、磨き直しでの変化があまり見られず、錫メッキを傷めない範囲で汚れ取り程度のメンテナンスを施しました。衛生的にはこのままでも使用に差し支えはありません。

 

◎フチ部分:この部分は薄く削り直しており、新品と同様な仕上げ作業を行いました。

 

メンテナンスについては、公式オンラインショップ「家と真鍮」のお問い合わせフォームまたは、
info(a)futagami-imono.co.jp からメールにてお問い合わせください。
※(a)を@に置き換えてください
※当社でのメンテナンスは有料で承っております

 

ペンダントランプの「削り出し」については磨き直しのメンテナンスをいつも承っております。
その他の商品につきましては、それぞれの商品ごとに、状態を見ながら仕上がりをご提案したり、ご要望を伺いながら、
メンテナンス可能なものについては承っております。

 

長く使っていただけるよう、メンテナンスについては様々な方法を提案していきたいと考えております。
メンテナンスのお問い合わせの際は商品のお写真をあらかじめご用意いただけますとスムーズです。

 

 

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